ストライキ権問題について


 ストライキって何?

≪A≫
 
ストライキ(以下「スト」とする)とは、労働組合員が団結して労働力の提供を拒否し、使用者に圧力を与え、要求の前進を求める労働組合のたたかい方です.日本では憲法・労働組合法で権利として保障されています。またストは、労働者が使用者に行使できる“唯一”の合法的な実力行使です。

 スト権確立することってどういう事?

≪A≫
 みなさんにやっていただいたスト権投票は、私たち労働者の基本的権利を確立するものであり、ストをやるかやらないかを問うものではありません.私たち“雇われる身”である労働者は弱い立場にあるため、法律で「労使対等の原則」を明記し、それを保障する手段の一つとして労働者にスト権を認めています。ですからスト権の確立は、実際にストを決行せずに交渉で解決する場合でも、労使対等の話し合いを確立する上で欠かせない権利なのです。またスト権を圧倒的多数の組合員の意志で確立することは、それ自体か組合の思結の強さを示し、経営者に圧力をかける行動になります。その上で実際にストを決行するかどうかは、よく議論をし、組合員の合意のもとで判断します。

 ストをやることになれば、患者さんに迷惑をかけることになるし、私達も後が大変!

≪A≫
 ストは誰だって、やりたくありません。しかし患者要求にも結びつく私たちの切実な要求が交渉だけでは行き詰まったとき、「迷惑をかけるし、大変」と不本意な到達で妥協して、相変わらず厳しい労働条件におかれた場合…、結果として患者さんへのしわ寄せは避けられません。ただし一時的に患者さんに迷惑をかけることは最小限に抑えなければなりません。事前のお知らせや当日の説明で理解を求め、保安要員の配置で最小限の医療を守ることはもちろんです。

 そしてまず大事なことほ、理事会に対して「ストを回避する」ことのできる回書を出させることです。そのためには一人でも多くの組合員か団交の場に足を運び、私たらの団結の力を示すことか必要です。ストは「やるために構える」のではなく、「ストを構えることにより要求を前進させる」のです。

 労働組合の闘いは、民主主義の学校である。と言われました。経営を守り、生活を守り、政治を変え、資本の横暴を民主的に規制(労働者側=下からの規制という)をする。
 だから労働組合は、経営も人づくりも現実の資本主義者(企業家、管理者)からいつでも替わりうる存在として育たなければなりません。何も見えない「唯ストライキ実施論」は誤りです。経営の財務がわからない者が、一方的なストライキ実施をすることは避けるべきです。

 適時・適当で効果的なストを計画し、それを背景に要求を前進させる。経営の誤方針を止めさせ冒険的な無謀な経営方針に、打撃をあたえ生活を守り経営を正しくしていくのもその役割です。

Q 民主的経営(民医連)におけるストライキについて

≪A≫
 民主的な医療機関は、「貧富の格差ある底辺の労働者家庭が、まともに医療が受けられず、経済負担が大きく日常医療が受けられず命を奪われた」戦後に設立されました。
 医療機関づくりは、民主主義勢力としての闘いとして、「地域や労働者、労働運動などとも結びついた、医師や医学生の運動」としてすすめられたれました。

 ですからこの医療機関は「生まれながらにして民主的な病院や診療所である」ことが求められ、民医連綱領にみられるように、労働者階級の医療機関としての性格(内部経済格差、資本主義化の思想と闘い)を有する闘いもしてきました。

 こうした民主的な経営に対して、ストライキ(権確立、実施)を行うことが、誤っているかのように見られがちです。が民主主義の学校としての性格と、経営方針の誤りを正す、ものとして実施されることは正しいことです。また、働く者の生活を守る一歩を守る点(生活の向上計画を求める事も)で正しいと思います。

 私たちは、絶えず、資本主義の影響下にあること、政府の医療政策の下での経営をさせられることで、経営の誤りや労働組合としての方向も試されるものとして真摯に課題として見ていく必要があります。民医連でもストライキは必要なのです。